Instagramは無料で始められ、アカウント開設も数分で完了します。その手軽さから、事業者の方が「とりあえず始めてみよう」と動き出すケースは多いです。しかし、実際に運営を続けて効果を出すのは想像以上に大変です。
フォロワー数・いいね数が可視化されている
Instagramが難しい理由としてフォロワー数や「いいね」数などの数字が常に可視化されていることです。この数字はアカウントの影響力を示す指標となり、伸び悩むとモチベーションが低下してしまうこともあります。そして数値化されている以上、飲食店や美容室、サロンなどの店舗の場合、どうしてもフォロワー数が多い方が人気店に見えがちです。一方でフォロワー数やいいね数が少ないとどうしても「人気がないのかな?」と見られ、最悪マイナスプロモーションにもなる可能性もあります。
業種による伸びやすさの差
Instagramはビジュアル中心のSNSです。そのため美容室やカフェなど「写真映え」する業種は潜在的にある程度はフォロワーが伸びやすい傾向があります。例えば仙台でも、美容室のアカウントは比較的な需要が高く、日々のスタイル写真や施術事例を投稿するだけでも一定の反応が得られます。(その分競合も多く、投稿内容や雰囲気が似通ってしまい差別化が難しいという課題もあります。)
一方、デスクワーク中心の企業や、工業系の事業では、製品や作業風景をそのまま載せても一般ユーザーの興味を引きにくく、アイディアや工夫が必須です。例えば製造工程を動画で紹介したり、製品が使われる日常シーンをストーリー仕立てで発信するなど、ひと工夫が求められます。
運営前に考えるべきこと
Instagramは始めるのは簡単ですが、継続するのは容易ではありません。重要なのは、運営を始める前に社内でしっかりと準備を行うことです。例えば以下のような流れが有効です。
- どのようなターゲットに向けて発信するか明確にする
- 投稿テーマやトーンを統一するためのアイディア出しを行う
- 継続的に運営できるよう、社内で宣伝担当者を決める
これは一時的な活動ではなく、広報活動の一環として長期的に取り組むべきものです。企業や店舗、ブランドの名前を使って投稿する以上、安易に開始するのではなく、しっかりとアイディア、予算、時間を確保してから始めましょう。
そもそもInstagramが適さなかった実例
例えば以前とある病院からInstagramの運営が難しいと相談されたことがあります。一見、病院の場合、珍しい光景が多く、興味を引きそうではありますが、運営をしてみると…
・撮影をする時間がない(撮影者や投稿者が明確ではない)
・撮影に制約がある。一般の人を写してはいけないのはもちろん、個人情報に関わるものが多い。
・何をいつ撮るのかが明確ではない
このような現状だったため、無理にInstagramをやる必要はなく、そもそも難しいのかもしれないということで、病院ならしっかりしたホームページだけでも十分に権威性や信頼性を保てるため、Instagramの継続はおすすめしませんでした。
プロに任せるという選択肢
Instagramは確かに集客に効果的なツールですが、戦略なく始めても効果は出にくいものです。業種によって運営の難易度も異なり、差別化や継続的な発信には工夫と時間が必要です。始める前にしっかりと計画を立て、必要であれば外部の力も活用しながら、長期的な視点で運営していきましょう。
どうしても社内リソースが足りない場合や、効果的な運営方法が分からない場合は、プロに任せるのも有効です。こちらではホームページの制作の他に、Instagramの運営もお手伝いしております。宮城県内の業者のため、直接打ち合わせや撮影が可能で、地域の特性に合わせた運営方針の提案が可能です。特に地域密着型のビジネスでは、地元の知識と臨場感ある写真・動画が集客効果を高めます。