Instagramは無料で手軽に始められ、写真映えする商品や空間にはぴったりのツールで、ビジネス利用としてもとても効果的なツールです。しかし「SNSだけで十分」と考えてスタートし、半年〜1年経っても思うように集客できず、ホームページの必要性に気づくというケースは少なくありません。
今回は、個人事業主がなぜInstagramだけでは不十分なのか?そして、どのようにホームページが「安定した集客」を支えるのかを、仙台や宮城の地域特性も交えてお伝えします。
SNSの「今しか届かない」弱点
InstagramやX(旧Twitter)の一番の特徴は、「今」を切り取って届ける即時性です。ただし、それは裏を返せば「今しか見られない」媒体でもあります。
投稿が数日経つと、よほどフォロワー数が多くない限り、過去の投稿は埋もれてしまいます。仙台のように東京ほど人口密度が高くない地域では、フォロワー数を増やすスピードもゆっくりになりがちです。つまり、発信しても“資産”になりづらいのがSNSの特徴なのです。
ホームページは「積み上がる資産」
一方、ホームページは検索から訪問されることを前提とした“蓄積型のメディア”です。たとえば「宮城県 名取市 ネイルサロン」や「仙台市 太白区 整体 女性専用」などの検索キーワードで上位表示されれば、SNSの更新が止まっていても勝手に人が集まる仕組みになります。
さらにホームページには、下記のような情報をしっかり整理して掲載できます。
- サービス内容
- 料金表
- 営業時間や定休日
- 店舗の住所・地図
- よくある質問
- 予約・お問い合わせ導線
SNSでは流れていってしまう情報を、固定ページで“迷わず探せる”形にすることで、ユーザーにとっても安心感につながります。
地域ビジネスこそ「検索される」導線が必須
東京ではお店探しがとても大変です。例えば「渋谷 美容室」で調べてもかなり多くの件数が存在します。なんなら検索している側も別に渋谷でなくても、隣の原宿でも恵比寿でも良いケースもあります。一方で仙台のような地方都市では「地域名 × サービス名」の検索流入が非常に強いです。
- 仙台市+サービス名(例:仙台市 ネイルサロン)
- 地域+特徴(例:名取市 骨盤矯正 女性)
- 宮城県+業種名(例:宮城県 行政書士)
こうした検索を意識したページを作れるのは、ホームページだからこそ。SNSのプロフィール欄では、こうした細かい検索ニーズを拾うのは難しいのが実情です。
SNSが効く業種もある、でも両立が最強
もちろん、Instagramが特に効果を発揮する業種もあります。
- 美容室やネイルなど、ビジュアルで魅力が伝わる業種
- カフェや雑貨店など、トレンド性のある業種
- 若年層をターゲットにしたサービス
日々更新し続けることが前提ではありますが、これらの場合は、SNSで「広く知ってもらう」ことに向いています。しかし「サービスの詳細をじっくり見てもらい、安心して予約してもらう」にはやはりホームページのほうが優れています。
SNSで興味を持った人が「もっと詳しく知りたい」と思ったときに、リンク先にしっかりしたホームページがあるかどうかは、問い合わせ率や信頼感に直結するのです。
ホームページはこんな形でも十分
「でも、ホームページって高いんでしょう?」 「まだ始めたばかりで予算が…」そんな方も多いと思いますが、開業初期こそ“最小限”で始めるのがおすすめです。
- トップページ+サービス紹介+問い合わせフォームの3ページ
- スマホ対応、地図付き
- お知らせやブログ機能
このような構成でとりあえずは十分です。後から事業が育ってきたタイミングや予算があればデザインを変えるのが良いと思います。
まとめ:SNSだけで終わらせない集客戦略を
Instagramは、情報を広げるにはとても優れたツールです。しかし、発信を積み上げて資産化し、検索で見つけられるようにするためには、ホームページという“土台”が不可欠です。
仙台や宮城のような地方都市では、「地域名 × サービス名」で探される傾向が強く、これはホームページのSEOがもっとも効果を発揮する場でもあります。
個人事業主として、SNSとホームページの役割をしっかり分けて考えることが、長期的に安定した集客を実現するカギになります。